500年の体系「植物画 世界の至宝展」

6/11(土)〜7/18(月)まで上野の藝大美術館で開催中の
『500年の体系「植物画 世界の至宝展」』を見てきました。
植物画(ボタニカルアート)は一応私の専門分野。
1997年に始めたので、9年続けている事になります。
とはいえ、この一年くらいは、他の事に時間を取られて、
なかなか描く時間が持てないのですが。
随分長い間関わって来て、植物に関しては、かなり詳しくなった、と
自分でも自負していたものの、肝心の植物画については、本当に
知らない事が多かったのだな、と改めて感じた展覧会でした。
『500年の体系「植物画 世界の至宝展」』を見てきました。
植物画(ボタニカルアート)は一応私の専門分野。
1997年に始めたので、9年続けている事になります。
とはいえ、この一年くらいは、他の事に時間を取られて、
なかなか描く時間が持てないのですが。
随分長い間関わって来て、植物に関しては、かなり詳しくなった、と
自分でも自負していたものの、肝心の植物画については、本当に
知らない事が多かったのだな、と改めて感じた展覧会でした。
近代植物画の出発点は、16世紀にさかのぼり、かの有名なルドゥテよりも
さらに数百年前に描かれた、オーブリエの単色の作品の精密かつ美しさは
思わずじいっと魅入ってしまうものでした。特に周りも感嘆していたのが
「西洋のこぎり草(アキレア)」
この花や葉の細かさ!私だったら、描いていて
「キ〜〜〜!!」
となってしまうと思います、多分。
ナポレオンのお抱え絵師であり、皇后ジョゼフィーヌのマルメゾン宮殿の
バラの絵を描いた事で有名なルドゥテの作品のほとんどは版画ですが
日本の浮世絵がそうであるように、版画以外にも、肉筆画も存在します。
一昨年の春に、Bunkmuraで開催されたルドゥテ展には、それは見事な
肉筆画が展示されていたそうですが(私は行ってないのです。何たる失態)
ルドゥテと並び称される、イギリスのフィッチの肉筆画が、今回展示されていて
やはりとても素晴らしかったです。
以前に、私のHPのギャラリーページに、植物画の歴史について載せたときに
日本の植物画の父である、牧野富太郎博士の事を書きましたが
その牧野博士は、フィッチの植物画を参考にして学んだのだそうですが、
フィッチの絵は、正確なだけではなく、味わいがあると言われています。
今回実際に目にしてみて、その意味が何となく分かりました。
引き算をしているのです。その植物の特徴を正確に捉えてはいるけれど
精密に書き込みすぎていないので、見ていて、何となくホッとするのです。
それは私も、近頃よく言われていた事でした。
力のはいりすぎた絵は、見る方を疲れさせてしまうものだと。
そして今回の作品中、一番好きだった画家を一人だけ挙げるとすると
コリン・エンバーソンです。植物だけでなく、小さな動物や虫を
必ず入れているのが、特徴のようです。
それと、植物画は基本的に、水彩、それもグアッシュ(不透明水彩)ではなく
透明水彩で描かれる事が多いのですが、レイモンド・ブースはなんと油彩で
見事な作品を描いています。
ピンクの優しいスイートピーは、ちょっと苦しいかな、と思いましたが
赤いボケやツバキなどの肉質の厚いものには、ピッタリ来るようです。
藝大美術館サイトより引用
さらに数百年前に描かれた、オーブリエの単色の作品の精密かつ美しさは
思わずじいっと魅入ってしまうものでした。特に周りも感嘆していたのが
「西洋のこぎり草(アキレア)」
この花や葉の細かさ!私だったら、描いていて
「キ〜〜〜!!」
となってしまうと思います、多分。
ナポレオンのお抱え絵師であり、皇后ジョゼフィーヌのマルメゾン宮殿の
バラの絵を描いた事で有名なルドゥテの作品のほとんどは版画ですが
日本の浮世絵がそうであるように、版画以外にも、肉筆画も存在します。
一昨年の春に、Bunkmuraで開催されたルドゥテ展には、それは見事な
肉筆画が展示されていたそうですが(私は行ってないのです。何たる失態)
ルドゥテと並び称される、イギリスのフィッチの肉筆画が、今回展示されていて
やはりとても素晴らしかったです。
以前に、私のHPのギャラリーページに、植物画の歴史について載せたときに
日本の植物画の父である、牧野富太郎博士の事を書きましたが
その牧野博士は、フィッチの植物画を参考にして学んだのだそうですが、
フィッチの絵は、正確なだけではなく、味わいがあると言われています。
今回実際に目にしてみて、その意味が何となく分かりました。
引き算をしているのです。その植物の特徴を正確に捉えてはいるけれど
精密に書き込みすぎていないので、見ていて、何となくホッとするのです。
それは私も、近頃よく言われていた事でした。
力のはいりすぎた絵は、見る方を疲れさせてしまうものだと。
そして今回の作品中、一番好きだった画家を一人だけ挙げるとすると
コリン・エンバーソンです。植物だけでなく、小さな動物や虫を
必ず入れているのが、特徴のようです。
それと、植物画は基本的に、水彩、それもグアッシュ(不透明水彩)ではなく
透明水彩で描かれる事が多いのですが、レイモンド・ブースはなんと油彩で
見事な作品を描いています。
ピンクの優しいスイートピーは、ちょっと苦しいかな、と思いましたが
赤いボケやツバキなどの肉質の厚いものには、ピッタリ来るようです。
藝大美術館サイトより引用
エリザベス女王を総裁に戴く、英国王立園芸協会(以下、RHS)は、1804年に園芸を愛する世界中の人々に奉仕することを目的として創立されました。本展示会ではRHS創立200周年を記念し、RHSリンドリー図書館収蔵の植物画、約2万数千点の中から、近代ボタニカルアートの出発点となった16世紀の植物図譜をはじめとして、18世紀以降、英国が園芸大国への道を歩んだ奇跡を示すオリジナル作品を中心に、厳選し体系的に紹介いたします。
古来より建築・陶器・貨幣などの文様として描かれた植物のモティーフは、ルネサンス期に自然観察に基づいた緻密でリアルな描写の近代植物画として発展し、多くの素晴らしい植物図版が出版されました。そして、大航海時代を経て、植物画は黄金時代を迎えます。探険家とともに未知の世界に乗り出した画家達は、あらゆる風景、人間、動植物を描いています。プラントハンターが持ち帰った魅力的な植物は、本国で栽培され、18世紀の英国に園芸ブームを巻き起こしました。庭園とともに華麗な植物画は王国貴族の注目を集め、多くの豪華な植物図譜が出版されています。そうした中で植物学者と植物画家の協業は「サイエンスとアートの融合」としての独自のジャンルを生み出しました。
後に写真の出現によって記録画としての需要が失われてからも、植物画の伝統は受け継がれ、今なお、ボタニカルアートとして、多くの人々を魅了しています。
本展では、植物画の出発点となった16世紀のフックス(1501-1566)による木版挿絵の入った植物図譜をはじめ、ナポレオン皇帝のおかかえ絵師であったルドゥテ(1759-1840)のリンドリー図書館から出るのは世界初といわれる未出版書籍、ヴィクトリア女王に仕えた植物画家ウィザーズ(1793-1864)の植物画など、書籍8点をふくむ計129点を、「近代植物画の誕生」から「植物画のルネサンス」にいたる五つの章で紹介します。
RHSの植物画のコレクションは英国国内においても簡単には閲覧不可能なものであり、我が国において公開されるのは初めてとなります。
500年に及ぶ世界の植物文化の交流の証として多彩な魅力を持った植物画の至宝、その美しさと魅力をお楽しみください。






Comments
私はもぅすぐ東京の人間なるので、
美術館巡りするのが楽しみで楽しみで・・・
色々情報を教えてくださいな!!
きゃ〜
東京の方になられるのですねっ。
素敵なイラストに東京チックなテイストが加わるんでしょうねぇ。
同じものを見ても、きっとuraraさんの独特な感性を見せていただけるんだろうなぁ、と、楽しみです。
植物画、そうなんですよね。いい絵は生命力を感じるものなのでしょうね。
私の絵はまだまだだなぁ、と、改めて感じたりしています。
頑張んなくちゃなぁ。
『500年の体系「植物画 世界の至宝展」』に行ってこられたのですね
今週末から私の住んでいる関西で展示されるので楽しみにしてるんですよ
TBとこちらの記事を紹介いたしましたのでよろしくお願いしますm(__)m
ボタニカルアートは最近は目がダメになってお休み中なんですけど 見るのは楽しみなので是非行きたいと思ってます
コメント&トラックバックありがとうございました。
私もこれはものすごく楽しみにしていて、
普段は買わない前売りまで買って心待ちにしていました。
期待を裏切らない素晴らしい内容だと思います。
ボタニカルアートは、描くのは本当に大変ですよね。
見るのは単純にすごく楽しいのですが。
私も現在は他で急がしすぎて、ほとんどお休み中です。
コリン・エンバーソン最高でしたね。あのネズミの絵が欲しくて探してみたんですが、やっぱりどこにもありませんでした。しかたないので図録をカラーコピーしようかなと思っています。
コメント&トラックバックありがとうございます。
エンバーソン、同意して下さってうれしいです。
ありがとうございます。
あのネズミの絵は、飾りたくなりますよね。
私もカラーコピーしたくなりました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。