歴史と矯正

治療をする男性歯科医

現在の矯正治療の基礎が出来上がったのは、今から約100年前の1900年代始め頃です。歯科大学の教員であったアンクルという歯科医師は、入れ歯を安定させる方法やかみ合わせについて研究していました。彼の研究を発展し、応用したのが現在の矯正歯科治療の基礎となっています。アンクルは、現在の矯正歯科で使われている矯正器具を最初に考案しました。彼は、非抜歯矯正理論を提唱し、1000ある症例のうち、抜歯が必要なのは3以下であるとしました。当時、アンクルは矯正医学において、帝王的な立場にあったため、非抜歯矯正理論は主流でした。しかし、彼の死後、急速に抜歯論が普及しました。現在の矯正歯科でも、抜歯が必要だと判断された場合、抜歯をしてから矯正を行うようになっています。

矯正歯科の治療の中には、インプラントも含まれています。インプラントとは、歯が抜けたときにチタン製の器具を利用して、人工の歯を取り付けることです。従来では、歯が抜けたときの補助は入れ歯で行ってきました。しかし、入れ歯の場合は、洗浄が必要だったり、噛んでいる間に取れてしまうなどの問題点がありました。インプラントは、そうした問題点を解消することができるため、今後はインプラントの利用者がより一層増加すると予測されています。 最近の研究では、例え材質がチタンであっても、劣化したインプラントを使用した場合、接合能力が低下することが分かりました。そのような問題を解決する方法として、光機能化技術が注目されています。この技術によって、チタンを新鮮な状態に戻すことができるのでインプラントをより一層安心して利用することができるようになります。