
お酒を飲んだ後、無性にコーヒーが飲みたくなる。
よく人がラーメンを食べたくなるのと同じようなものかもしれない。
昔名古屋にはそういうときにおあつらえ向きの店が少なく
国際ホテルの”ティファニー”かターミナルホテルのティールームなんかで
(両方ともホテルだ)よくお茶を飲んだものだ。
きっと、コーヒーも出してくれるようなバーなどは
名古屋にもたくさんあったのだろうけれど、
小娘たちはもうちょっと明るい感じにお茶を楽しみたかったのだな。
深夜の渋谷で、わたしはコーヒーとクレームブリュレ。
相手はビールとチーズケーキ。
淫靡すぎはしない程度の薄暗い証明と、周りの声にかき消されそうになる会話。
こんな時間を特別なものでもなく、普通に過ごせるようにいつの間にかなっていた。
恋人と言うわけでもない男の人と、自然に夜の街を並んで歩けるようになっていた。
いつの間にか、大人になっていたんだな、と感じた。